3連休の中日となる9月15日の日曜日、女性を対象とした就農バスツアーが開催されました。
当日は、県内に加え、関西や関東からもお越しいただき、20代から70代の総勢30名のツアーとなりました。とてもとても暑い中でしたが、ご参加いただき、ありがとうございました。
まず最初に、国東市で水耕レタスを栽培しているウーマンメイク株式会社を訪問。
平山代表より、なぜ自ら会社を設立しようとしたのか、そのきっかけや設立に至るまでの歩み、役員・従業員の全員が女性の職場での取り組み、そして、女性が農業で活躍するための今後の展望など、貴重なお話を聞かせていただきました。
その後、水耕レタス栽培用のハウスを見学し、年間を通じて生産するシステムを見学しました。
<室内研修での平山代表コメント>
★「子育て世代にとって、朝と夕方は子供の送迎等で最も忙しい時間なので、働きたくても、時間が制約される。子供の病気や、行事等で急に休まなければいけないときもある。女性の職場であれば、そのことを共感できるので、皆で助け合うことができる。農業だからそれができた」
★「休日に子供を背負って作業する農業では、女性は振り向かない。だから、初期投資が掛かっても、ハウス内環境を自動で制御するシステム等を導入して、省力化・自動化を進めた」
昼食は豊後高田市にある「荘園ほたる」。世界農業遺産の郷 田染荘の美しい田園風景と地元のお母さん達が作った料理を楽しみました。
午後は、宇佐市でぶどう栽培、ドライフルーツの加工を行っている株式会社ドリームファーマーズJAPANを訪問しました。ぶどう狩り体験ができ、直売所やカフェもあることから、観光コースになっており、観光バスもひっきりなしにやってきていました。
大変忙しい中、宮田代表などから、会社の概要やドライフルーツの取り組み、女性従業員とのコミュニケーションをどのようにとっているか等、お話しいただきました。
<現地での宮田代表のコメント>
★「役員が男性であるため、女性従業員からの意見や声はミーティングで積極的に出してもらう。自分たちは聞き役に徹する」
★「従業員にも、栽培管理をしてもらっている。そうすることで、自分が作ったぶどうがどのように販売されるか実感してもらう」
バスの車内では、近年の女性就農者の状況や、県や市町村の就農に対する支援について説明を行いました。参加者同士でも、ツアー参加のきっかけや農業について、話している姿が見られました、
今回のツアーでは、女性自らが起業し、農業経営を行っている法人や、女性を積極的に採用している法人、地元農産物を使った料理を振る舞う農家の女性など、農業に対する様々な関わり方を知ることができたのかもしれません。
今後もこのような機会を設けていき、多くの女性が農業に携わるきっかけが作れたらと思います。
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